第4回定例会報告書

  日本酒提供

明治42年に福井県の越廼村(こしのむら)にて創醸し、戦後になって現在の場所である、福井市内に移転しました。越前海岸沿いの磯辺の村、越廼村の酒という事が「越の磯」という銘柄の由来の一つになっています。

会社名
株式会社 越の磯
住所 福井県福井市大宮5-8-25
TEL 0776-22-7711
FAX 0776-24-0237
URL http://www.j-brewery.com/
社長 礒見 邦靖
創業 明治42年(1909年)

  開催概要

日時 平成23年7月7日(木)19:30~21:30
場所 手打ちそば・小料理「和蕎楽(わそら)」
参加者数 20名(男性11名、女性9名)

 

  提供していただいた日本酒


ピルスナー
感     想
・フルーティなのにコクがある(男女ともに多い)
・味わいがまろやか(女性の感想)
・飲み心地が爽やか(女性に多い)
・香り高くおいしい(男性の感想)
・地ビールらしい個性的な味わい(男性に多い)


アンバーエール
感     想
・深みがありスパイシー(女性の感想)
・独特の酸味がおいしい(女性に多い)
・風味がよい。飽きがこない(男性の感想)
・しっかりした味わい(男性の感想)
・濃い味付けの料理に合いそう(女性の感想)


ダークエール
感     想
・つまみがなくてもおいしい(男女ともに多い)
・外国の黒ビールより深みを感じた(男性の感想)
・和食に合うと思う(男性の感想)
・後味が意外にさっぱりしている(女性の感想)
・チョコ風味が邪道のような気がする(男性の感想)

越前 夏の酒
純米大吟醸生酒
感     想

・ネーミングも瓶の色も夏らしい(男性の感想)

・生酒でも少し熟成されていておいしい(女性の感想)
・フルーティーで飲みやすい(女性に多い)
・名前の通り、夏にぴったりなお酒(男女ともに多い)
・さっぱりした口あたりがよい(男性に多い)

越の磯
純米吟醸無濾過原酒
感     想

・原酒なのにすっきりした味わい(男女ともに多い)

・料理にあわせやすいお酒だと思う(女性に多い)
・口あたりがよく、いくらでも飲める(男性の感想)
・いちばん飲みやすかった(女性の感想)
・原酒のイメージが変わった(男性の感想)

一期一会
純米大吟醸 木箱入り
感     想

・香り高く、まろやか(女性の感想)

・やわらかい味わい(女性の感想)
・大吟醸の見方が変わった(男性の感想)
・上品、されども個性的(男性の感想)
・純粋によいお酒だと思った(男女ともに多い)


刻がさね
十年熟成 純米原酒
感     想

・紹興酒のような味がした(女性に多い)

・苦手だが、オンザロックなら飲めるかも(女性の感想)
・純米原酒で10年熟成というには驚き(男性の感想)
・日本酒のイメージとは異なる(女性の感想)
・お見事!しかし、少し飲むだけでいい(女性の感想)

  今回のお品がき(料理)

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今回の人気ベスト3は下記のとおり

  1. 純米大吟醸『一期一会』
  2. 純米原酒『刻がさね 十年熟成酒』
  3. 純米大吟醸生酒『越前 夏の酒』

  ラベルの印象

  • 『越の磯』のパッケージがユニーク。
  • 全体的に素朴だが好感が持てる。
  • ラベルがそれぞれのお酒に合っている。
  • 品がよく、おしゃれだと思う。
  • ラベルもすごく誠実で真面目な印象。

  蔵元の印象

  • 清く美しく真面目なイメージ。
  • 杜氏の営業色の薄いトークが逆に好印象。
  • 真摯にお酒づくりに取り組む姿勢がすばらしい。
  • 酒の実力に比べるとアピールが弱い。
  • おいししのに地ビールの宣伝が足りないと思う。

  生産地について

  • 福井の日本酒の実力を知った。
  • 日本酒の流行に左右されることのない姿勢がいい。
  • 酒造りに寄せるこだわりを強く感じた。
  • 福井県が酒米品種の作付面積が全国2位とは知らなかった。

  その他の感想

  • もっと名古屋で福井のお酒をアピールして欲しい。
  • 作り手の心意気がもっと伝えた方がいい。
  • ビールも造る蔵元があることを初めて知った。

  第4回定例会「株式会社越の礒」総評

 今回は、地ビールのご提供もあったので、いつもとは少し趣の異なった会となった。まずは、地ビールで喉を潤し、それから主役の日本酒に流れる手はずのはずが、少々予定が狂った。なぜか。地ビールが美味しすぎたのである。さすがは香港で日本酒ビール部門で金メダルに輝いただけのことはある。「今日はビールだけでいい」と言う参加者も現れるほでの人気ぶりであった。
 では、主役の日本酒はどうかというと、これもまた参加者から高い評価を得た。その日、会に出席くださった杜氏の磯見氏の親切で柔らかな物腰のお人柄がそのまま日本酒に反映されたような印象を受けた。どの銘柄も上品で雑味がないのだ。
 尾張地方の濃い味付けには、インパクトに欠けるという意見もあったが、それは少数派であった。むしろ、福井の日本酒の実力のほどを知って、興味が湧いたという方が多かった。愛知県と福井県なんて本当に近いのに、情報が行き渡っていないのである。それは互いに言えることだと思うが、よその地域の日本酒を知ることで、地元の日本酒の良さを再認識することもあるわけで、やはり日本酒をより好きになるためには、情報収集は欠かせないと実感した。


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