第7回定例会報告書
日本酒提供
千代菊蔵元の初代・坂倉又吉吉之が、美濃の地にやってきたのは安土桃山時代。坂倉家は、元文三年(1738)七代目当主・又吉に至って酒造りを始めました。長良川の地下水が豊富に湧き出て、また濃尾平野穀倉地帯の中央に位置するこの地こそ、酒造りに最適であることに着目したのです。
会社名 |
千代菊株式会社 |
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住所 | 岐阜県羽島市竹鼻町2733番地 |
TEL | 058-391-3131(代) |
FAX | 058-391-5022 |
URL | http://chiyogiku.co.jp/ |
社長 | 坂倉 吉則 |
創業 | 元文三年(1738年) |
開催概要
日時 | 平成24年2月16日(木)19:30~21:30 |
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場所 | 割烹「武儀一」 |
参加者数 | 22名(男性13名、女性9名) |
提供していただいた日本酒
千代菊 にごり酒 しろうま |
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感 想 | |
・甘いのにたるくない(男女ともに多い) | |
・さらっと飲めた(男女ともに多い) | |
・にごり酒の原点(女性の感想) | |
・甘口なのにキレがあってスッキリ(女性の感想) | |
・しつこくなく後味さっぱり(男性の感想) |
大吟醸 光 琳 紅白梅 |
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感 想 | |
・香りがよい(男女ともに多い) | |
・繊細で爽やか(女性に多い) | |
・味わいもしっかりしている(男性に多い) | |
・香り高くさらっとしている(男性の感想) | |
・香りと旨味のバランスがよい(男性の感想) |
光 琳 「特別純米無ろ過生原酒中取り」 |
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感 想 | |
・しっかりした味(男女ともに多い) | |
・ふくよかな印象(男女ともに多い) | |
・まろやかな旨味(男女ともに多い) | |
・1年寝かしたものを飲んでみたい(男性の感想) | |
・丁寧な仕事が偲ばれる(男性の感想) |
千代菊 「有機純米酒」 |
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感 想 | |
・毎日でも飲める(男女ともに多い) |
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・やさしい味わい(男性に多い) | |
・燗、常温、どちらもイケる(男性の感想) | |
・+8にしては辛味を感じなかった(男性の感想) | |
・飲みやすいお酒です(女性の感想) |
辛口 吉 生貯蔵酒 |
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感 想 | |
・飲みやすい、しかし何か物足りない(男性に多い) |
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・バランスがよい(女性に多い) | |
・辛口、スッキリ味(女性の感想) | |
・居酒屋さんで出会うお酒(女性の感想) | |
・つい飲み過ぎてしまう(男性の感想) |
千代菊 30年に一度の奇跡 |
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感 想 | |
・独特の風味、初めて体験する味(男女ともに多い) |
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・深い味わい(男女ともに多い) | |
・素晴らしい、まさに奇跡!(女性の感想) | |
・みりんを連想してしまいました(女性の感想) | |
・日本酒とは言いたくない(男性の感想) |
今回のお品がき(料理)
人気投票
今回の人気ベスト3は下記のとおり
- 光琳『特別純米無ろ過生原酒 中取り』
- 千代菊『有機純米酒』
- 大吟醸『光琳』紅白梅
ラベルの印象
- もっと遊び心があってもいい。
- それぞれ個性があって良いと思いました。
- 『光琳』のラベルは立体感があり格調高い。
- シンプルな筆文字もいいが、イラストなどがあってもいい。
- ラインナップの統一感がないのが残念。
蔵元の印象
- 『有機純米酒』を蔵元の顔として前面に出すべき。
- まろやかさをもっとアピールした方がいい。
- 『千代菊』と『光琳』、どちらが主力かわからない。
- 社長さんがもっと外で歌うべきだ!宣伝にもなるので。
(社長の坂倉さんがブルース歌手と聞いての感想)
生産地について
- 岐阜羽島のお酒は人生初体験でした。
- 水(長良川の伏流水)がおいしいことを知りました。
- お米を有機栽培しているところに感動しました。
- 地元なのに流通していないお酒があります。
その他の感想
- 最初にまとめて説明を聞いた方が頭に入りやすい。
- 初参加であったが、とにかく楽しい会だと感じた。
- 会の雰囲気がいつもよくて感心します。
- 席は今回のように指定制がよいと思う。
- 料理が日本酒によく合っていました
第7回定例会「千代菊株式会社」総評
千代菊の仕込水が、地下128mの井戸から汲み上げた清流「長良川」の伏流水を使っていること。そしてこの水が「軟水」でまったく「無菌」の水であることから、酸度が低く口当たりがソフトで上品なお酒になるという社長の坂倉さんの話が興味深かった。実際、千代菊のお酒の味わいを表すのに「まろやか」という言葉を用いた方がいつもよりたくさんみえた。また、有機栽培で酒造好適米を作っているところも共感を集めた。その証拠に、有機栽培で作ったお米から醸造された日本酒であることをもっと前面に出して宣伝した方がいいという声が複数あがった。最近の傾向として、料理とのマリアージュに関心を寄せる方が増え、そうした質問が普通に見受けられるようになった。これは喜ばしいことだ。食中酒として日本酒は最適なお酒である。この魅力に気づく方が増えたら、もっと日本酒は支持されるに違いない。